のれんの防炎加工とは?
お店の入り口や客席と厨房の間などにかかっているのれんは、
お店の顔や目隠しなど吊るしているある場所により目的が異なります。
飲食店などに設置することが多いのれんは、火災が万が一発生してしまったときに
燃え広がらないようにする目的で、防炎のれんと呼ぶ特殊な加工が施されているものを
利用する必要があります。
必要があるというよりも、防炎のれんを使うことが義務付けられているといった方が正解です。
防炎のれんは、後防炎加工が施されているもので、施設利用者に対して
火災から守るといった観点の中で、防炎性能を有するものを使わなければならない義務付けが設けてあります。
ちなみに、防炎法の法律の中では高層建築物や地下街などの建築物に使用するカーテンなど、
施設利用者を火災から守るための義務付けが設けてあり、展示会場やショッピングモール、
百貨店や劇場、映画館や演芸場、カラオケボックスや旅館およびホテルなどの宿泊施設、
病院や老人施設、様々な場所が該当します。
これに加えて使用しなければならないのが飲食店ということになるわけです。
なお、後防炎加工は燃えやすい繊維の特性を改良して燃えにくくしたもの、
加工が行われていないものと比べても燃え広がらないなどの特性を持ちます。
のれんは常にきれいな状態を保ちたいもの
防炎加工が施されているのれんを使わないと、消防署が監査に来たときなどに
注意されてしまうのではないか、これはお店を経営する側にとって非常に気になる部分ではないでしょうか。
燃えにくい加工が保護されているものを使っていることが義務になるわけですから、
抜き打ちのチェックも慌てないよう準備しておきましょう。
ところで、店先や店内に吊るしているのれん屋外は埃や塵などで汚れやすく、
店内に吊るしているものも料理をするときに煙や匂いなどで汚れてしまうなど
飲食店は衛生が第一ですから洗濯して清潔にしておきたい、このように考えるオーナーさんも多いといえましょう。
ただ、防炎加工は基本的に洗濯不可です。製品にもよりますが、洗濯すると
ラベルに記載してある防炎の文字が消えてしまって、義務を果たせないものになることが分かります。
このようなものをそのまま吊るしていて抜き打ちチェックが入ると指導の対象になるので注意が必要です。
洗濯不可ではあるけれども選択して防炎加工の機能が損なわれたとしても再防炎加工を行えば良いので安心です。
なお、再防炎加工はこのようなアイテムを販売しているお店に相談することで
再加工を行って貰えるので相談すると良いでしょう。